今では当たり前の水道水ですが、世界で始めて水道を建設したのは約2300年前のことといわれています。そしてその場所は古代ローマです。
古代ローマでは水道不足を解消するために、山の水源から直接水を採水する水道橋などが作られたといわれています。
さて、日本で始めて水道が作られたのは神奈川県だといわれており、その歴史は500年前に遡ります。(※諸説あり)
その流れを汲み、その後は江戸で1600年頃に神田上水を引いたといわれています。
そして日本ではその後玉川上水などが出来たといわれています。
水道設備が整うとそのエリアは必ず発展できるといわれているほど水というのものは大切です。水を綺麗に利用するには浄化というものが必要になってきますが、その浄化方法も1829年にイギリスで開発されたといわれている「緩速ろ過(ろ過方式の名前)」が日本に広まったといわれています。
日本でも最初のうちはこの緩速ろ過が一般的な浄化方法として採用されており、その方法は川や湖から取り込んだ水を、とても細かい粒の砂を敷き詰めた所に流してろ過していくというものです。
砂自体を「層」のようにすることで、水が濾されて綺麗になります。この工程によってにおい、よごれを取り除いてくれる為、水を再利用することが出来ます。
その後は「急速ろ過」という方式が採用され、この方法は1872年頃にアメリカで開発されています。
特徴は薬剤を入れて砂の層に水を流すという方法です。
この方法によって薬品で効率よく汚れを取り除き、砂の層でさらに水を綺麗にすることが出来ます。
最初に紹介した緩速ろ過よりも時間短縮が出来ることから爆発的に普及しています。
水道が出来た仕組みには様々な技術が駆使されています。
今は薬品などを使って浄化をしていますが、歴史を紐解けば「砂」といったような当たり前のように利用できるものを使って浄化しています。
水道が出来ることによってそのエリアで暮らす人々の生活を支え、都市の発展を支えていることは今と昔も変わることがない事実といえるでしょう。